シルティアの魔術師
陛下は小さく溜め息をつき、再び冷え切った眼でエリスを見ました。
「…まぁ良い。お前に処分を言い渡す。」
謁見室に、再び緊張に満ちた静寂が広がります。
「ー処刑だ。皆の者、罪人を捕らえよ!」
ー待って下さい!
…私の声が届かないのは、分かっていました。ですが、叫ばずには居られませんでした。
全てを知っているのに、自分はここでは何一つ出来ない…。
ー何度も叫びながら、私は自分の立場を呪いました。
「…まぁ良い。お前に処分を言い渡す。」
謁見室に、再び緊張に満ちた静寂が広がります。
「ー処刑だ。皆の者、罪人を捕らえよ!」
ー待って下さい!
…私の声が届かないのは、分かっていました。ですが、叫ばずには居られませんでした。
全てを知っているのに、自分はここでは何一つ出来ない…。
ー何度も叫びながら、私は自分の立場を呪いました。