シルティアの魔術師
「処刑…?なぜ、姉上が…?」
タートスの顔がみるみるうちに青白く染まって行きます。
「ラグディナの森で、レオ殿下の眼に怪我を負わせてしまったの。それはクリフォトの仕業だったんだけど…陛下には分かって頂けなかった。」
エリスの口元に、寂しげな笑みが浮かびます。
「陛下は、私の仕業だとおっしゃった。…殿下も、それに同意されたわ。ー誰も私を、信じてくれなかった…。」
エリスの頬に、一筋の涙が流れました。
「…もう行くわ。きっと追手はこちらに向かってる。タートス、最期に会えて良かっー」
「姉上!」
その瞬間、タートスの手が彼女の手を掴みました。
タートスの顔がみるみるうちに青白く染まって行きます。
「ラグディナの森で、レオ殿下の眼に怪我を負わせてしまったの。それはクリフォトの仕業だったんだけど…陛下には分かって頂けなかった。」
エリスの口元に、寂しげな笑みが浮かびます。
「陛下は、私の仕業だとおっしゃった。…殿下も、それに同意されたわ。ー誰も私を、信じてくれなかった…。」
エリスの頬に、一筋の涙が流れました。
「…もう行くわ。きっと追手はこちらに向かってる。タートス、最期に会えて良かっー」
「姉上!」
その瞬間、タートスの手が彼女の手を掴みました。