シルティアの魔術師
やがて。


一本、そしてもう一本と矢が太陽へと辿り着きます。



そして三本が辿り着いた時。



太陽は、羽ばたきを止めました。



光と共に太陽が地へと落ちていきます。



ーそして商業地区の方向より、歓声のような声が上がりました。




「………!」


息が、止まります。


声が、出ませんでした。


悲しみと、怒りと、色んな感情が混じり合い、涙さえも出ませんでした。
< 89 / 141 >

この作品をシェア

pagetop