君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
完璧レディ!?
カツ、カツ、カツ…
毎日綺麗に清掃されたオフィスに、高いハイヒールを履き鳴らす。
ピンと伸びた背筋。
印象が良く、品良い雰囲気を出す服装。
濃すぎず薄すぎず…テカリなど一度も見たことがないような、きれいに化粧された整った顔立ち。
そして毎日違うヘアースタイルであり、それがまた似合ってしまう彼女。
『見て見て!秘書課の櫻田さんよ!』
『いつ見ても綺麗よね~。全てがパーフェクト!それに仕事も出来るしね』
『モテるだろうに浮いた話なんてないし!何より男嫌いって噂よ』
『とにかく憧れちゃうよね~』
そう…
みんなの憧れの完璧レディー。
櫻田菜々子。
入社五年目の27歳。
いつだって完璧でいたい。
男なんていらないわ。
だって―…
私が完璧レディーなのは、あの人を振り向かせたいからなんだもん。
ーーーーーーーー
ーーーー
「翔ちゃん~芋焼酎ロックでおかわり!」
「翔太~私はワインもう一本持ってきて~」
「……お前らなぁ、いい加減にしろよ!」
そう言って怒鳴り散らすこの男。
最上翔太 27歳。
毎日綺麗に清掃されたオフィスに、高いハイヒールを履き鳴らす。
ピンと伸びた背筋。
印象が良く、品良い雰囲気を出す服装。
濃すぎず薄すぎず…テカリなど一度も見たことがないような、きれいに化粧された整った顔立ち。
そして毎日違うヘアースタイルであり、それがまた似合ってしまう彼女。
『見て見て!秘書課の櫻田さんよ!』
『いつ見ても綺麗よね~。全てがパーフェクト!それに仕事も出来るしね』
『モテるだろうに浮いた話なんてないし!何より男嫌いって噂よ』
『とにかく憧れちゃうよね~』
そう…
みんなの憧れの完璧レディー。
櫻田菜々子。
入社五年目の27歳。
いつだって完璧でいたい。
男なんていらないわ。
だって―…
私が完璧レディーなのは、あの人を振り向かせたいからなんだもん。
ーーーーーーーー
ーーーー
「翔ちゃん~芋焼酎ロックでおかわり!」
「翔太~私はワインもう一本持ってきて~」
「……お前らなぁ、いい加減にしろよ!」
そう言って怒鳴り散らすこの男。
最上翔太 27歳。
< 1 / 411 >