君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
言えないわよね…。
恋愛の応援されている仲です!なんて。


するとなぜか小山君は誰もいないというのに、内緒話をするように、こっそりと声をめて話して掛けてきた。


「櫻田さん。実のところ、どうなんですか?」


「…実のところ?何が?」



「だ・か・ら!藤原係長とですよ!…出来てるんですか?」


は?出来てる?


なぜかほんのり頬を染める小山君。

最初は意味が分からなかった私も、そんな小山君を見て理解してしまった。
出来てるってつまり私と藤原係長のことね!


「バカね!そんなわけないでしょ!」


「え~…だってみんな言ってますよ?昨日とかも2人で仲良く休憩してたじゃないですか」


仲良くって…。

口があんぐり開くっていうけど、まさに今の現状だわ。

「あれのどこをどう見たらそう見えるのよ!」


「だってあり得ないですよ!以前営業部に、女がいた時だって藤原係長が女と話してるところなんて、見たことないですもん。本当にみんな驚いてるんですよ」


「じゃあ営業部の皆さんに伝えてくれる?これ以上変な噂を立てないでって。迷惑よ」


「迷惑って…本当になんでもないんですか?」


「本当に!よ!」
< 108 / 411 >

この作品をシェア

pagetop