君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
あの日。
田所部長から私を助けてくれたあの日。東野さんは私の腕に触れたのに、ハンカチで拭いたり消毒したりする素振りがなかった。
まぁ…私を家まで送った後にしたのかもしれないけど。
でも次の日から一緒に仕事をしてると、やっぱり『近寄るな、触れるな』宣言はされたし。
女嫌いは堂々健在だしなぁ…。
だけど、ちょびっとは期待せずにはいられないのよね。
だってあの東野さんと女の私が仕事をしているのよ?
小山君にはあんな風に話したものの、やっぱり期待してしまうわ。
東野さんにとって私、少しは特別な存在に近づいてますか…って。
「あっ、櫻田さん。焼き鳥もう一皿追加してもいいっすよね?」
「えぇっ!?…わっ、分かったわよ」
ーーーーーーー
ーーーー
「へぇ…すげぇじゃん菜々子。一緒に仕事をしてるなんて」
「でしょ!?もうね、いまだに夢の中にいる気分なの。東野さんってね、やっぱり思った通りの人だった。仕事は完璧で、勉強させられることばかり」
日曜日の夜、久し振りに三人で夕食を共にし、ただ今翔ちゃんと二人で後片付け中。桜子は酔い潰れ中。
田所部長から私を助けてくれたあの日。東野さんは私の腕に触れたのに、ハンカチで拭いたり消毒したりする素振りがなかった。
まぁ…私を家まで送った後にしたのかもしれないけど。
でも次の日から一緒に仕事をしてると、やっぱり『近寄るな、触れるな』宣言はされたし。
女嫌いは堂々健在だしなぁ…。
だけど、ちょびっとは期待せずにはいられないのよね。
だってあの東野さんと女の私が仕事をしているのよ?
小山君にはあんな風に話したものの、やっぱり期待してしまうわ。
東野さんにとって私、少しは特別な存在に近づいてますか…って。
「あっ、櫻田さん。焼き鳥もう一皿追加してもいいっすよね?」
「えぇっ!?…わっ、分かったわよ」
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「へぇ…すげぇじゃん菜々子。一緒に仕事をしてるなんて」
「でしょ!?もうね、いまだに夢の中にいる気分なの。東野さんってね、やっぱり思った通りの人だった。仕事は完璧で、勉強させられることばかり」
日曜日の夜、久し振りに三人で夕食を共にし、ただ今翔ちゃんと二人で後片付け中。桜子は酔い潰れ中。