君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
同伴でってことは、軽く二人で旅行気分が味わえるってことよね!?


「櫻田?聞いているのか?」


「…あっ!はい!聞いてます。分かりました。準備しておきます」


身支度よりも心の方の準備を。


「あぁ。よろしくな」


「はい」


もう本当に幸せ。一緒に仕事ができて三日間も一緒に出張に行けるなんて。


もちろん仕事としてだけど。でもやっぱり嬉しい。


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「翔ちゃん、入るよー」


数回ドアをノックし、翔ちゃんの部屋に足を踏み入れる。


「翔ちゃん、これよかったらコーヒー」


「サンキュー」


パソコンに向かい書類を作っている翔ちゃんに、コーヒーを差し出す。


「…これって報告書?」


机の上に散らばっている書類を手に取ると、どうやらアンケート結果をまとめている様子。


「そう。モニタリングの結果をまとめてるんだ」


「そっか…大変そう」


翔ちゃんの会社は食品関係。翔ちゃんは菓子開発部で、常に新商品を作り出している。


「大変そうだけどさ、でも翔ちゃんにはピッタリな仕事だよね」


「そうか?」


「うん!乙女だしさ」
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