君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
朝から嫌味全開ね。


「そんなに朝から私に皮肉を言いたいなんて橘さん、藤原さんと全く進展がないのかしら?」


「なっ…!」


「ごめんなさいね。私ばかりお先に進展しちゃって。三日間、彼との時間を有意義に楽しんでくるわ」


「そっ、それは頑張ってちょうだい。お先に」


勝った…!
ヨロヨロになりながらもロッカールームを出ていく橘さんを、笑顔で見送った。


「全く!橘さんってなんであんなにライバル心旺盛なのかしら」


ぶつぶつと呟きながらも、着替えを済ませ営業部へと向かった。

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「おはようございま…」


「櫻田さん!なんですかあれは!」


「やっぱり噂ってマジなのか!?どっちが本命なわけ?」


「うちのトップ2を手玉に取るなんて櫻田やるじゃん!」



「す…ってなっ、何ですか皆さんで」


ドアを開けると同時に、営業部のみんなに囲まれてしまった。


その中には小山君の姿もあった。


「さっ、櫻田さん!一体どちらが本命なんですか!」

興奮状態のまま私に詰め寄る小山君、


「どっ、どっちがって…」
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