君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
私のせい?
「ちょっと櫻田さん!どうするつもりよ」
「どうするって言われても...」
こっちが聞きたいくらいよ。
副社長からの衝撃発言から数時間後のランチ、事情を嗅ぎ付けた橘さんに連れられ、二人で二度目のランチを共にしていた。
「もう副社長から聞いた時は驚いたわよ。副社長はノリノリだったけど、東野さんはどうなの?」
「どうって...。そりゃ女嫌いな東野さんだもの。困っていたけど、副社長からの頼みだから断れないって頭を抱えていたわ」
目の前の美味しそうなオムライスを口に含み、味が分からないまま飲み込むと同時に、多きな溜め息が漏れる。
「まぁ、付き合いでのお見合いなんて重役になればあって当たり前だけどね。東野さんに限って相手に惚れるなんてことはまずないだろうし、安心していいんじゃないかしら」
「橘さん...」
「それよりも、副社長が理解できないわ。東野さんの女嫌い、知っているはずなのに。先方は大丈夫なのかしら。...って、ちょっと櫻田さん!なんで笑ってるわけ?失礼よ」
「あっ、ごめんなさい。ただ素直に嬉しくて」
「なにがよ」
「だって私達ってなにかにつけてはよく口喧嘩する犬猿の中じゃ
ない?なのに、一緒にランチして恋愛トークして、励ましてもらったりして。まるで親友みたいだなって思えちゃったのよ」
「なっ!なによそれ!櫻田さんの親友なんてお断りよ!」
「あら、それはこっちも同じよ」
だけど言葉とは裏腹に、顔を真っ赤にする橘さんを見ると、ついまた笑ってしまった。
「どうするって言われても...」
こっちが聞きたいくらいよ。
副社長からの衝撃発言から数時間後のランチ、事情を嗅ぎ付けた橘さんに連れられ、二人で二度目のランチを共にしていた。
「もう副社長から聞いた時は驚いたわよ。副社長はノリノリだったけど、東野さんはどうなの?」
「どうって...。そりゃ女嫌いな東野さんだもの。困っていたけど、副社長からの頼みだから断れないって頭を抱えていたわ」
目の前の美味しそうなオムライスを口に含み、味が分からないまま飲み込むと同時に、多きな溜め息が漏れる。
「まぁ、付き合いでのお見合いなんて重役になればあって当たり前だけどね。東野さんに限って相手に惚れるなんてことはまずないだろうし、安心していいんじゃないかしら」
「橘さん...」
「それよりも、副社長が理解できないわ。東野さんの女嫌い、知っているはずなのに。先方は大丈夫なのかしら。...って、ちょっと櫻田さん!なんで笑ってるわけ?失礼よ」
「あっ、ごめんなさい。ただ素直に嬉しくて」
「なにがよ」
「だって私達ってなにかにつけてはよく口喧嘩する犬猿の中じゃ
ない?なのに、一緒にランチして恋愛トークして、励ましてもらったりして。まるで親友みたいだなって思えちゃったのよ」
「なっ!なによそれ!櫻田さんの親友なんてお断りよ!」
「あら、それはこっちも同じよ」
だけど言葉とは裏腹に、顔を真っ赤にする橘さんを見ると、ついまた笑ってしまった。