君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
そりゃ、東野さんの中で私の存在が少しでも大きいなら、嬉しすぎるけど...。
だー!!
やっぱりダメだわ!考えても頭が上手く働かない!
それに頭をフル回転してるためか、身体中が熱い。
喉の乾きもあり、別のコップに入っていた水をまた一気に飲み干す。
「あれ...?ちょっ、ちょっと待って菜々子ちゃん!!さっきのといい、今のも、もしかして!!」
「えっ...?」
あれ...?
なんでだろう?相田さんが二人...ううん、三人?
私の視界は急にぼやけ、目が回ってしまった。
「菜々子ちゃん!大丈夫!?」
相田さんが私を呼ぶ声を聞きながら、私はゆっくりと意識を手放していった。
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「...あれ?」
トイレに行きたくなり、目を覚ますと視界に入ったのは、見慣れた壁のクロス。
えっと...私、いつの間にか寝ちゃってた?
取り敢えずトイレに行こう。そう 思い起き上がった瞬間、頭に激痛がはしる。
「いった!!何これ!」
あまりの頭痛にまたベッドへと逆戻りしてしまった。
なんでこんなに頭が痛いの!?
「あれ?菜々子、起きたか?」
そっと様子を伺うように部屋へと翔ちゃんが入ってきた。