君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
結局この日は1日中、二日酔いに襲われて散々な休日となってしまった。
次の日はやっと頭痛も取れ、三人でいつもと変わらぬ休日を過ごした。
翔ちゃんがいつも通りだったから、私も敢えて何も触れなかった。
長年一緒にいて、やっぱり今までにも沢山ケンカしてきたし、色々あった。でも、いつも時間が経てば、元に戻って今日まで過ごしてきた。
だから私は、今回だっていつもみたいに時間が解決してくれる。
そう思っていた。
そう思っていたのにー...。
私達三人の関係が、この時すでに少しずつ変わっていたことに、この時の私にはまだ、気付けずにいた。
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
「...どうしたものか」
いつもの休日明けの月曜日、私は営業部ドアの前で踏み込めずにいた。
翔ちゃんは、あぁ言っていたけど。やっぱりまずかったわよね。
だって接待という名の仕事中に酔いつぶれた挙げ句、上司の東野さんに家まで送らせるなんて!!
これじゃ秘書失格だわ。
「さっきから何ドアと睨めっこしては溜め息ついてんだ?」
「わぁっ!ふっ、藤原係長!?っもう!急に驚かせないで下さいよ」
なんの前触れもなく背後から現れた藤原係長。
いまだに心臓がバクバク状態。
「悪い悪い。でも桜田も悪いぜ?朝っぱらから溜め息なんて。しかも月曜の朝に!」
「すみません」
「なんだよ、また東野に溜め息つくほど酷いこと言われたのか?」
壁にもたれ、呆れたように藤原係長の視線が私に向けられる。
「いいえ...」
むしろその逆です。私がやらかしました。なんて言えないわ。
「じゃあなんだよ。言ってみろよ」
「...大丈夫です」
言えないもの。
「さっ!藤原係長。早く仕事しましょう」
「なんだよおい!」
心配してくれたのは嬉しいけど、言えないわ。第一橘さんに筒抜けというのが一番まずいわよ。またバカにされちゃうし。
次の日はやっと頭痛も取れ、三人でいつもと変わらぬ休日を過ごした。
翔ちゃんがいつも通りだったから、私も敢えて何も触れなかった。
長年一緒にいて、やっぱり今までにも沢山ケンカしてきたし、色々あった。でも、いつも時間が経てば、元に戻って今日まで過ごしてきた。
だから私は、今回だっていつもみたいに時間が解決してくれる。
そう思っていた。
そう思っていたのにー...。
私達三人の関係が、この時すでに少しずつ変わっていたことに、この時の私にはまだ、気付けずにいた。
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「...どうしたものか」
いつもの休日明けの月曜日、私は営業部ドアの前で踏み込めずにいた。
翔ちゃんは、あぁ言っていたけど。やっぱりまずかったわよね。
だって接待という名の仕事中に酔いつぶれた挙げ句、上司の東野さんに家まで送らせるなんて!!
これじゃ秘書失格だわ。
「さっきから何ドアと睨めっこしては溜め息ついてんだ?」
「わぁっ!ふっ、藤原係長!?っもう!急に驚かせないで下さいよ」
なんの前触れもなく背後から現れた藤原係長。
いまだに心臓がバクバク状態。
「悪い悪い。でも桜田も悪いぜ?朝っぱらから溜め息なんて。しかも月曜の朝に!」
「すみません」
「なんだよ、また東野に溜め息つくほど酷いこと言われたのか?」
壁にもたれ、呆れたように藤原係長の視線が私に向けられる。
「いいえ...」
むしろその逆です。私がやらかしました。なんて言えないわ。
「じゃあなんだよ。言ってみろよ」
「...大丈夫です」
言えないもの。
「さっ!藤原係長。早く仕事しましょう」
「なんだよおい!」
心配してくれたのは嬉しいけど、言えないわ。第一橘さんに筒抜けというのが一番まずいわよ。またバカにされちゃうし。