君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
その答えが出なくて、なんだかスッキリしないまま、私は職場へと戻った。
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「すみませんでした。お先に失礼します」
戻った後、上司には凄く心配されており、すぐに帰るよう命じられた。
まぁ…うちの会社、基本残業はしない!っていうのがモットーみたいだから、新入社員の私達は特にほぼ毎日、定時で帰されるんだけどね。
他の同僚達は、とっくに退社しており、更衣室には私一人だけだった。
着替えを済ませ、制服をたたんでいると、ふと香水の香が鼻をかすめる。
「あっ…これ…」
私は香水はつけない。
これはきっと彼の香水の匂いだ。
きっと記憶にはないが、お姫様抱っこされた時に付いたものだろう。
「あ~あ…それにしても、なんで私に記憶がないかな…」
自分で言い切るのもなんだか悲しいけど、人生の中で男の人にお姫様抱っこなんてされたことがない。
それなのに、初めてされても覚えてないなんて…
「なんだか損した気分」
だって嫌でも妄想しちゃうよ。
あの彼にお姫様抱っこされてる自分を!
彼の顔はかなり至近距離だったんだろうな…
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「すみませんでした。お先に失礼します」
戻った後、上司には凄く心配されており、すぐに帰るよう命じられた。
まぁ…うちの会社、基本残業はしない!っていうのがモットーみたいだから、新入社員の私達は特にほぼ毎日、定時で帰されるんだけどね。
他の同僚達は、とっくに退社しており、更衣室には私一人だけだった。
着替えを済ませ、制服をたたんでいると、ふと香水の香が鼻をかすめる。
「あっ…これ…」
私は香水はつけない。
これはきっと彼の香水の匂いだ。
きっと記憶にはないが、お姫様抱っこされた時に付いたものだろう。
「あ~あ…それにしても、なんで私に記憶がないかな…」
自分で言い切るのもなんだか悲しいけど、人生の中で男の人にお姫様抱っこなんてされたことがない。
それなのに、初めてされても覚えてないなんて…
「なんだか損した気分」
だって嫌でも妄想しちゃうよ。
あの彼にお姫様抱っこされてる自分を!
彼の顔はかなり至近距離だったんだろうな…