君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「どーせまたすぐにスーツを脱ぎ捨てちゃうんれしょ?だから離しません!!」
相当酔ってるな。
「櫻田、取り敢えず離してくれないか?」
再度言うと、櫻田は渋々離してくれた。
とにかく早く家に送っていこう。
そう思い、家の住所を聞こうとしたが、言葉が出なかった。
...櫻田が泣いていたから。
拭うことなく流れる涙は、頬をつたい、櫻田の服や手の甲に落ちていく。
「おい、どうした?」
声を掛けるが返事が返ってこない。
酔っているとはいえ、急に泣き出した櫻田に俺はどうしたらいいのか分からず、ただ櫻田を見つめることしか出来なかった。
もしかして俺が何か悲しませるようなことをしてしまったのだろうか?
そんな自問自答していると、ゆっくりと櫻田が話し始めた。
「...どうやったら..」
「えっ?」
櫻田の声はすぐに消えてしまいそうな、そんな小さな声で、俺はそっと櫻田の声に耳を傾けた。
「...どうやったら東野しゃんの女嫌いは治るんれすか?」
そう言うと櫻田は俺のワイシャツの裾を、そっと握ってきた。
「教えてくだしゃい...どうしたらいいんれすか?」
涙で潤んだ瞳。
勘違いしそうになる言葉。
理性に負けまいと、慌てて視線を反らした。
「...私、東野しゃんの女嫌い、治ってほしいれす!」
そう言って裾を握る手に力を入れてきた瞬間、俺の理性はどこかにぶっ飛んで行って、気付いたら櫻田を抱き締めていた。
さっきとは比べ物にならないくらい、櫻田の甘い匂いに包まれる。
細くて柔らかい身体。
さらさらと指をすり抜ける髪の毛。
全てをどうにか俺のものしてしまいたいという衝動にかられる。
「...東野しゃん?」
そっと櫻田を離し、両手で櫻田の頬に触れる。
「櫻田が悪いんだからな」
「えっ?」
こんなにも俺の心を乱し、本気にさせることをした櫻田が悪い。
一歩踏み出せずにいた俺の心と理性を一気にぶっ飛ばした櫻田が悪い...。
瞳に溜まっていた涙をそっと指で拭い、再度櫻田を抱き締める。
相当酔ってるな。
「櫻田、取り敢えず離してくれないか?」
再度言うと、櫻田は渋々離してくれた。
とにかく早く家に送っていこう。
そう思い、家の住所を聞こうとしたが、言葉が出なかった。
...櫻田が泣いていたから。
拭うことなく流れる涙は、頬をつたい、櫻田の服や手の甲に落ちていく。
「おい、どうした?」
声を掛けるが返事が返ってこない。
酔っているとはいえ、急に泣き出した櫻田に俺はどうしたらいいのか分からず、ただ櫻田を見つめることしか出来なかった。
もしかして俺が何か悲しませるようなことをしてしまったのだろうか?
そんな自問自答していると、ゆっくりと櫻田が話し始めた。
「...どうやったら..」
「えっ?」
櫻田の声はすぐに消えてしまいそうな、そんな小さな声で、俺はそっと櫻田の声に耳を傾けた。
「...どうやったら東野しゃんの女嫌いは治るんれすか?」
そう言うと櫻田は俺のワイシャツの裾を、そっと握ってきた。
「教えてくだしゃい...どうしたらいいんれすか?」
涙で潤んだ瞳。
勘違いしそうになる言葉。
理性に負けまいと、慌てて視線を反らした。
「...私、東野しゃんの女嫌い、治ってほしいれす!」
そう言って裾を握る手に力を入れてきた瞬間、俺の理性はどこかにぶっ飛んで行って、気付いたら櫻田を抱き締めていた。
さっきとは比べ物にならないくらい、櫻田の甘い匂いに包まれる。
細くて柔らかい身体。
さらさらと指をすり抜ける髪の毛。
全てをどうにか俺のものしてしまいたいという衝動にかられる。
「...東野しゃん?」
そっと櫻田を離し、両手で櫻田の頬に触れる。
「櫻田が悪いんだからな」
「えっ?」
こんなにも俺の心を乱し、本気にさせることをした櫻田が悪い。
一歩踏み出せずにいた俺の心と理性を一気にぶっ飛ばした櫻田が悪い...。
瞳に溜まっていた涙をそっと指で拭い、再度櫻田を抱き締める。