君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
やっぱり私、ずっと片想いでも東野さんのことが好き。
ーーーーーー
ーーー
「東野さん、お先に失礼します」
仕事が終わり、いつものように東野さんに挨拶をする。
「あぁ。お疲れ。それと櫻田、スケジュール変更いいか?」
「はいっ!」
慌てて手帳を出す。
「急なんだが、明日から3日間出張が入った」
「えっ...3日間って」
明後日から社内旅行なのに...。
「今回は俺一人で行く。社内旅行には終わり次第合流するから、櫻田は社内旅行に参加するように」
そんな...。
「社内旅行も仕事のうちだ。いいな?」
「はい、分かってます...」
それは勿論分かってるわ。
だけど私、東野さんと一緒に行きたかった。
なんて子供みたいなわがままを言えないわ。
「ではお先に失礼します」
再度挨拶をし、営業部を後にする。
仕方ないよね。仕事だもの。
それに終わり次第合流するって言ってたし。
そう自分に言い聞かせて秘書課へと向かった。
ーーーーーー
ーーー
「...あれ?菜々子どっか旅行にでも行くのか?」
次の日の夜、部屋で社内旅行の準備をしていると、いきなり翔ちゃんが部屋へと入ってきた。
「わぁっ!ちょっと翔ちゃん、いきなり部屋に入ってこないでよ!」
慌てて下着を鞄に詰め込む。
「さっきから何度もノックしてたぞ。ご飯出来たから」
そう言いながら翔ちゃんは私の隣に腰かけてきた。
わぁっ!ちょっといきなり...。
「で?どう見てもこりゃ旅行だろ?行くのか?」
普通に、普通に!
「うん。明日から三日間、社内旅行なんだ。言ってなかったっけ?」
「聞いてなかった。そっか、じゃ菜々子明日からいないんだな」
「うん...」
なっ、なんだろう。この微妙な空気はー...。気まずい。
「あいつも...」
「えっ?」
「いや、なんでもない。お土産期待してる。ご飯食べようぜ。腹減った」
「うん。準備したらすぐに行くね」
立ち上がり、部屋を出ていく翔ちゃん。
ドアが閉まるとほぼ同時に、私はそのまま横たわる。
えっと...。今、翔ちゃんはなんて言おうとしたのかしら。
『あいつも』
本当ははっきりと聞こえていた。
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「東野さん、お先に失礼します」
仕事が終わり、いつものように東野さんに挨拶をする。
「あぁ。お疲れ。それと櫻田、スケジュール変更いいか?」
「はいっ!」
慌てて手帳を出す。
「急なんだが、明日から3日間出張が入った」
「えっ...3日間って」
明後日から社内旅行なのに...。
「今回は俺一人で行く。社内旅行には終わり次第合流するから、櫻田は社内旅行に参加するように」
そんな...。
「社内旅行も仕事のうちだ。いいな?」
「はい、分かってます...」
それは勿論分かってるわ。
だけど私、東野さんと一緒に行きたかった。
なんて子供みたいなわがままを言えないわ。
「ではお先に失礼します」
再度挨拶をし、営業部を後にする。
仕方ないよね。仕事だもの。
それに終わり次第合流するって言ってたし。
そう自分に言い聞かせて秘書課へと向かった。
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「...あれ?菜々子どっか旅行にでも行くのか?」
次の日の夜、部屋で社内旅行の準備をしていると、いきなり翔ちゃんが部屋へと入ってきた。
「わぁっ!ちょっと翔ちゃん、いきなり部屋に入ってこないでよ!」
慌てて下着を鞄に詰め込む。
「さっきから何度もノックしてたぞ。ご飯出来たから」
そう言いながら翔ちゃんは私の隣に腰かけてきた。
わぁっ!ちょっといきなり...。
「で?どう見てもこりゃ旅行だろ?行くのか?」
普通に、普通に!
「うん。明日から三日間、社内旅行なんだ。言ってなかったっけ?」
「聞いてなかった。そっか、じゃ菜々子明日からいないんだな」
「うん...」
なっ、なんだろう。この微妙な空気はー...。気まずい。
「あいつも...」
「えっ?」
「いや、なんでもない。お土産期待してる。ご飯食べようぜ。腹減った」
「うん。準備したらすぐに行くね」
立ち上がり、部屋を出ていく翔ちゃん。
ドアが閉まるとほぼ同時に、私はそのまま横たわる。
えっと...。今、翔ちゃんはなんて言おうとしたのかしら。
『あいつも』
本当ははっきりと聞こえていた。