君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
今のって...?
夢なのか、現実の世界なのか分からない。
だけど東野さんから視線を反らせない。
だって東野さんも私をじっと見つめていて、その瞳にただ視線を奪われてしまっていたから...。
「言っておくけど、夢じゃねぇからな?」
「えっ、あっ、はい!」
薄暗い静かな部屋の中、東野さんと二人。これは現実?
「...櫻田、俺が女嫌いだってことは知ってるよな?」
すると、次の瞬間、東野さんが私の右手にそっと触れた。
「とっ、東野さん!?」
てっ、手が!!
「...不思議だろ?櫻田には触れても平気なんだ。それに、いつも気になって仕方ない」
「東野さん...?」
「櫻田が他の男と話していたり、 触れられたりされるのが嫌なんだ」
えっ...。ちょっと待って。そんな台詞言われたら、嫌でも勘違いしちゃうじゃない。
薄暗い部屋の中、至近距離で見つめられて手を握られて...。
まるでドラマのようなシチュエーション。
私はただ、次の東野さんの言葉を待つ。
「...なぁ、どうしようもなく好きみたいなんだけど...。どうしたらいい?」
「...え?」
「だから、櫻田のことが好きなんだけど」
「...嘘」
好き...?
誰が?
東野さんが?
私は東野さんが大好きで大好きで...。
でもさっき東野さんはなんて言った?
「おい、人がこんな恥ずかしいこと言ってるっていうのに、嘘はねぇだろ?」
そう言って笑う東野さんを見て、じんわりと現実なんだと実感してきた。
好き...。
たった二文字のこの言葉がどんなに欲しかった?
「櫻田...?」
色々な思いが込み上げてきてしまって、いつの間にか涙が溢れてきてしまった。
ずっと東野さんが大好きで大好きで...。
でもずっと気持ちは一方通行で。
何度も夢を見た。
何度も願ってしまった。
いつか何の許可もなく東野さんに抱きつきたいって。
『好き』ってことは抱きついてもいいの?。
「おい、櫻田...?」
泣き止まない私を心配してか、東野さんの顔が近付く。
確かめたくて、私はそっと東野さんの胸元に顔を埋めた。
「櫻田...?」
「いっ、嫌ですか?...いつもみたいにすぐに洋服を捨てて、消毒しちゃいますか?」
自分でも驚くくらいの大胆な行動。
でも確かめたい。
本当に東野さんも私のこと、好きなのか。
緊張が高まる中、東野さんの言葉を待つ。
すると頭上から優しい声が注がれた。
夢なのか、現実の世界なのか分からない。
だけど東野さんから視線を反らせない。
だって東野さんも私をじっと見つめていて、その瞳にただ視線を奪われてしまっていたから...。
「言っておくけど、夢じゃねぇからな?」
「えっ、あっ、はい!」
薄暗い静かな部屋の中、東野さんと二人。これは現実?
「...櫻田、俺が女嫌いだってことは知ってるよな?」
すると、次の瞬間、東野さんが私の右手にそっと触れた。
「とっ、東野さん!?」
てっ、手が!!
「...不思議だろ?櫻田には触れても平気なんだ。それに、いつも気になって仕方ない」
「東野さん...?」
「櫻田が他の男と話していたり、 触れられたりされるのが嫌なんだ」
えっ...。ちょっと待って。そんな台詞言われたら、嫌でも勘違いしちゃうじゃない。
薄暗い部屋の中、至近距離で見つめられて手を握られて...。
まるでドラマのようなシチュエーション。
私はただ、次の東野さんの言葉を待つ。
「...なぁ、どうしようもなく好きみたいなんだけど...。どうしたらいい?」
「...え?」
「だから、櫻田のことが好きなんだけど」
「...嘘」
好き...?
誰が?
東野さんが?
私は東野さんが大好きで大好きで...。
でもさっき東野さんはなんて言った?
「おい、人がこんな恥ずかしいこと言ってるっていうのに、嘘はねぇだろ?」
そう言って笑う東野さんを見て、じんわりと現実なんだと実感してきた。
好き...。
たった二文字のこの言葉がどんなに欲しかった?
「櫻田...?」
色々な思いが込み上げてきてしまって、いつの間にか涙が溢れてきてしまった。
ずっと東野さんが大好きで大好きで...。
でもずっと気持ちは一方通行で。
何度も夢を見た。
何度も願ってしまった。
いつか何の許可もなく東野さんに抱きつきたいって。
『好き』ってことは抱きついてもいいの?。
「おい、櫻田...?」
泣き止まない私を心配してか、東野さんの顔が近付く。
確かめたくて、私はそっと東野さんの胸元に顔を埋めた。
「櫻田...?」
「いっ、嫌ですか?...いつもみたいにすぐに洋服を捨てて、消毒しちゃいますか?」
自分でも驚くくらいの大胆な行動。
でも確かめたい。
本当に東野さんも私のこと、好きなのか。
緊張が高まる中、東野さんの言葉を待つ。
すると頭上から優しい声が注がれた。