君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
だけど今日、色々と考えてしまった。
だって私達、もう27歳でしょ?
これからも三人でずっと一緒に過ごすことなんて出来ない。
だから今だけ。
今だけもう少し、この二人と三人で暮らしていきたいって、願わずにはいられない。
ーーーーーーーー
ーーーーー
「さて、と。寝ようかな」
時計を見ると、もう12時を回っていた。
三人で騒ぎ出すと、いつもこれくらいの時間になっちゃうのよね。
さっきまでの時間を思い出すと、つい笑ってしまう。
「えっと...。明日は五時半には起きなくちゃ」
一人呟きながらも、ケータイのアラームを設定する。
「...あっ!」
そういえば!
慌てて着信履歴を確認する。
そこには登録されていない番号。
東野さんのプライベート用のケータイの番号。
登録するとディスプレイには『東野圭吾』と写し出される。
ただそれだけのことが、嬉しくてたまらない。
「それにしても、東野さんはやっぱり大人だな」
ベッドの上で仰向けになり、ケータイを見つめる。
私、あの時自分のことしか考えていなかった。
東野さんが言ってくれなかったら、私は翔ちゃんに最低なことをしてしまっていた。
ただ東野さんと一緒にいたかった...。
「本当に私ってば最低...」
思いっきり布団を被る。
なにが東野さんと釣り合う女になりたい!よ。
全然じゃない。
全然なれていない。
こんなんじゃ思いが通じ合えたって、ダメじゃない。
もっと、もっと...。
もっと東野さんに釣り合うちゃんとした女性になりたい。
ーーーーーーー
ーーー
やっばい!昨日考え事していたせいで、寝坊しちゃったわ!
ヒールを鳴らして、足早にエントランスを抜ける。
受付に挨拶をして急いでロッカーへと向かう。
すると反対側から橘さんが私と同じように慌てて出勤してきた。
「あっ...」
「あら...」
思わずお互いロッカー室の入り口前で、立ち止まってしまった。
「おはよう、橘さん」
「おはよう、櫻田さん」
なんだか言葉が続かないわ。
...あっ!
「ヤバイ!遅刻しちゃう!」
「そうだったわ!!」
お互い慌ててロッカー室に入り、着替える。
鏡の前で身支度を整え、一緒にエレベーターへと乗り込む。
腕時計を見ると、どうにか間に合いそうな時間だった。
だって私達、もう27歳でしょ?
これからも三人でずっと一緒に過ごすことなんて出来ない。
だから今だけ。
今だけもう少し、この二人と三人で暮らしていきたいって、願わずにはいられない。
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「さて、と。寝ようかな」
時計を見ると、もう12時を回っていた。
三人で騒ぎ出すと、いつもこれくらいの時間になっちゃうのよね。
さっきまでの時間を思い出すと、つい笑ってしまう。
「えっと...。明日は五時半には起きなくちゃ」
一人呟きながらも、ケータイのアラームを設定する。
「...あっ!」
そういえば!
慌てて着信履歴を確認する。
そこには登録されていない番号。
東野さんのプライベート用のケータイの番号。
登録するとディスプレイには『東野圭吾』と写し出される。
ただそれだけのことが、嬉しくてたまらない。
「それにしても、東野さんはやっぱり大人だな」
ベッドの上で仰向けになり、ケータイを見つめる。
私、あの時自分のことしか考えていなかった。
東野さんが言ってくれなかったら、私は翔ちゃんに最低なことをしてしまっていた。
ただ東野さんと一緒にいたかった...。
「本当に私ってば最低...」
思いっきり布団を被る。
なにが東野さんと釣り合う女になりたい!よ。
全然じゃない。
全然なれていない。
こんなんじゃ思いが通じ合えたって、ダメじゃない。
もっと、もっと...。
もっと東野さんに釣り合うちゃんとした女性になりたい。
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やっばい!昨日考え事していたせいで、寝坊しちゃったわ!
ヒールを鳴らして、足早にエントランスを抜ける。
受付に挨拶をして急いでロッカーへと向かう。
すると反対側から橘さんが私と同じように慌てて出勤してきた。
「あっ...」
「あら...」
思わずお互いロッカー室の入り口前で、立ち止まってしまった。
「おはよう、橘さん」
「おはよう、櫻田さん」
なんだか言葉が続かないわ。
...あっ!
「ヤバイ!遅刻しちゃう!」
「そうだったわ!!」
お互い慌ててロッカー室に入り、着替える。
鏡の前で身支度を整え、一緒にエレベーターへと乗り込む。
腕時計を見ると、どうにか間に合いそうな時間だった。