君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「あっ、うん。たいしたことじゃないんだけどさ、最近翔ちゃん帰りが遅いなぁって思って」
現に今だってそう。
もう11時を過ぎるっていうのに、まだ帰ってきてない。
「そりゃ翔太だってあんなだけど開発部長だろ?忙しいんじゃねぇの?」
「うん...。そうだよね」
あれから会えば普通に話したり、してるんだけど...。ちょっと壁を感じるのは私だけかな?
「なぁ、前から聞きたかったんだけど菜々子と翔太、何かあっただろ?」
「...へ?」
「一時期さぁ、変な空気の時あったじゃん?余計悪化させたくなかったから何も言わなかったけどさ。いくら幼馴染みって言っても所詮うちらは他人じゃん?今までうまくやってた方だからさ。ちょっと心配した」
「桜子...」
「私、菜々子と翔太と三人で暮らすこの空間が本当に好きなんだ。だけどさ、うちらもう27じゃん。そろそろ潮時なんじゃねぇのかなって考える時もあるんだ。だから翔太と菜々子の空気が変だった時、本気で部屋探した方がいいんじゃねぇかと思ったよ」
「そっか...。ごめんね、ちゃんと話さなくて」
そうだよね。三人で一緒に暮らしているのに気分悪いよね。
「いいよ。誰にだって話せないこともあるだろうしさ。だけどさ真面目な話、いい機会じゃね?」
「えっ?」
「この生活。だってうちらそれなりに収入も得られてるし、別にルームシェアしなくても、もう大丈夫だろ?」
「そりゃそうだけど...」
上京してきてから、ずっと三人で暮らしてきたのに、急に別々に暮らすって言われてもなんだかピンとこないわ。
「第一、菜々子が一番考えるべきじゃね?普通に考えて東野さん嫌だろ。彼女が別の男と一緒に暮らしているなんてさ」
「そんな、だって翔ちゃんは昔からの幼馴染みで友達だよ?」
「じゃあ菜々子は逆の立場だったらどう思うんだ?東野さんが、幼馴染みの女とルームシェアしてたら」
「それは...」
「嫌だろ?うちら、もうそろそろちゃんと将来について考えようぜ」
桜子に返す言葉が見つからなかった。
私、考えが甘過ぎ。
確かに桜子の言う通り、東野さんが女の人とルームシェアしてたら、嫌。
いくら幼馴染みだって言われても、やっぱり嫌だと思う...。
ーーーーーーーー
ーーーー
「ちょっと!せっかくのランチ時に、さっきから溜め息ばかりやめてくれない?せっかくのランチが不味くなるわ」
現に今だってそう。
もう11時を過ぎるっていうのに、まだ帰ってきてない。
「そりゃ翔太だってあんなだけど開発部長だろ?忙しいんじゃねぇの?」
「うん...。そうだよね」
あれから会えば普通に話したり、してるんだけど...。ちょっと壁を感じるのは私だけかな?
「なぁ、前から聞きたかったんだけど菜々子と翔太、何かあっただろ?」
「...へ?」
「一時期さぁ、変な空気の時あったじゃん?余計悪化させたくなかったから何も言わなかったけどさ。いくら幼馴染みって言っても所詮うちらは他人じゃん?今までうまくやってた方だからさ。ちょっと心配した」
「桜子...」
「私、菜々子と翔太と三人で暮らすこの空間が本当に好きなんだ。だけどさ、うちらもう27じゃん。そろそろ潮時なんじゃねぇのかなって考える時もあるんだ。だから翔太と菜々子の空気が変だった時、本気で部屋探した方がいいんじゃねぇかと思ったよ」
「そっか...。ごめんね、ちゃんと話さなくて」
そうだよね。三人で一緒に暮らしているのに気分悪いよね。
「いいよ。誰にだって話せないこともあるだろうしさ。だけどさ真面目な話、いい機会じゃね?」
「えっ?」
「この生活。だってうちらそれなりに収入も得られてるし、別にルームシェアしなくても、もう大丈夫だろ?」
「そりゃそうだけど...」
上京してきてから、ずっと三人で暮らしてきたのに、急に別々に暮らすって言われてもなんだかピンとこないわ。
「第一、菜々子が一番考えるべきじゃね?普通に考えて東野さん嫌だろ。彼女が別の男と一緒に暮らしているなんてさ」
「そんな、だって翔ちゃんは昔からの幼馴染みで友達だよ?」
「じゃあ菜々子は逆の立場だったらどう思うんだ?東野さんが、幼馴染みの女とルームシェアしてたら」
「それは...」
「嫌だろ?うちら、もうそろそろちゃんと将来について考えようぜ」
桜子に返す言葉が見つからなかった。
私、考えが甘過ぎ。
確かに桜子の言う通り、東野さんが女の人とルームシェアしてたら、嫌。
いくら幼馴染みだって言われても、やっぱり嫌だと思う...。
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「ちょっと!せっかくのランチ時に、さっきから溜め息ばかりやめてくれない?せっかくのランチが不味くなるわ」