君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
見送りも手を振るだけで、テレビに夢中な桜子に呆れつつも、慌てて家を出た。
ーーーーーー
ーー
駆け足で待ち合わせ場所の駅へと向かう。
時間を確認すると、待ち合わせ時間の五分前だった。
「ヤバイ、ギリギリになっちゃった」
きっと東野さんのことだから、待ち合わせの5分以上前には...。
辿り着き、辺りを見渡すと見覚えのある車が視界に入る。
「やっぱり来てた」
一度立ち止まり、軽く髪の毛を整えながらゆっくりと車へと向かう。
緊張しつつも、車の中を覗き込むが、東野さんの姿はなかった。
「あれ...?」
車は間違いないし、どこか買い物かな?
そんなことを考えながらも、辺りを見回していると、前方から見覚えのある姿が。
「あっ、東野さん!」
思わず東野さんの元へと走ってしまう。
「悪い。煙草切らしてて買いに行ってた。待ったか?」
「いいえ!遅くなっちゃってすみません」
ついつい東野さんを見つめてしまう。
いつものスーツ姿の東野さんも素敵だけど、やっぱり私服も素敵!
以前、大阪出張の際に一度だけ東野さんの私服姿を見たことあったけど、やっぱり格好いい...。
「行くか」
「あっ、はい!」
付き合いはじめて三ヶ月が過ぎた。
最近は東野さんと、ごく普通に接することが出来るようになった。
何気ないことで笑い合えたり、分かり合えたり...。
まぁ、仕事中はさすがは東野さんって感じで、私情は全く職場に持ち込まずで。私なんて付き合い始めの頃は、そりゃ私情持ち込みまくりで、変に緊張しちゃってたけど。
仕事中の時とは違い、東野さんは二人っきりになると全然違くて。
『櫻田』じゃなくて『菜々子』って呼んでくれる。
そのギャップがなぜか私にはツボで、嬉しいと思ってしまう。
だって、この三ヶ月の間に私しか知らない東野さんを沢山見せてくれたから...。
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駆け足で待ち合わせ場所の駅へと向かう。
時間を確認すると、待ち合わせ時間の五分前だった。
「ヤバイ、ギリギリになっちゃった」
きっと東野さんのことだから、待ち合わせの5分以上前には...。
辿り着き、辺りを見渡すと見覚えのある車が視界に入る。
「やっぱり来てた」
一度立ち止まり、軽く髪の毛を整えながらゆっくりと車へと向かう。
緊張しつつも、車の中を覗き込むが、東野さんの姿はなかった。
「あれ...?」
車は間違いないし、どこか買い物かな?
そんなことを考えながらも、辺りを見回していると、前方から見覚えのある姿が。
「あっ、東野さん!」
思わず東野さんの元へと走ってしまう。
「悪い。煙草切らしてて買いに行ってた。待ったか?」
「いいえ!遅くなっちゃってすみません」
ついつい東野さんを見つめてしまう。
いつものスーツ姿の東野さんも素敵だけど、やっぱり私服も素敵!
以前、大阪出張の際に一度だけ東野さんの私服姿を見たことあったけど、やっぱり格好いい...。
「行くか」
「あっ、はい!」
付き合いはじめて三ヶ月が過ぎた。
最近は東野さんと、ごく普通に接することが出来るようになった。
何気ないことで笑い合えたり、分かり合えたり...。
まぁ、仕事中はさすがは東野さんって感じで、私情は全く職場に持ち込まずで。私なんて付き合い始めの頃は、そりゃ私情持ち込みまくりで、変に緊張しちゃってたけど。
仕事中の時とは違い、東野さんは二人っきりになると全然違くて。
『櫻田』じゃなくて『菜々子』って呼んでくれる。
そのギャップがなぜか私にはツボで、嬉しいと思ってしまう。
だって、この三ヶ月の間に私しか知らない東野さんを沢山見せてくれたから...。