君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
仕事は仕事として責任を持ってやりたい。

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「櫻田さん~?聞いたわよ。あなた、東野さんの秘書に抜擢されたんですって?フフフ。御愁傷様」


嫌みったらしく言うこの女…同期で入社当時から秘書課に配属された、橘 亜希子。

何かと私をライバル視する彼女。


彼女はつい先月、大出世を果たしたばかりだった。


「まっ、あなたにはピッタリなんじゃない?私には、副社長が。あなたには東野部長が…ね?」


そう。
彼女は時期社長である、若きイケメンの副社長の秘書に抜擢されたのだ。


それはもうより一層彼女の鼻を長くし、天狗にさせた。

触らぬ神にたたりなし。


こういった時は黙っているに限る。


「あっ…もしかして櫻田さん、あなた自ら東野さんの秘書を希望したのかしら?」


「えっ…?」


「もしかしてあなた…東野さんのことが好きなんじゃないの?」


……!!


「なっ…!何を言ってるのよ」


「あ~ら。珍しい。いつも冷静にてきぱきと仕事をこなす櫻田さんが、動揺しているなんて」


「なによ…別に動揺なんてしていないわよ」


ヤバイヤバイ…
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