君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
お分かりのように、幼なじみな私達三人。
長い月日をこうやって共有してきている。
「あ~あ!ここ最近、おもしれぇことがないんだよな~」
そう言いながら、足を大きく広げソファーに寝そべる桜子。
「おい、桜子!つまみの柿ピーすっげぇこぼしてるじゃんかよ」
そう言いながら、いそいそと桜子の食べこぼしをひろう翔ちゃんは、本当に良く出来た我が家の主夫だと思う。
「菜々子はさ~例の彼とはまだ何も進展ないわけ?」
「…えっ?」
急に話題を振られ、心臓がドキリとしてしまった。
「だってよ~…菜々子さぁ、片思い暦何年よ?五年だろ?そろそろ何かあってもいいんじゃねぇの?」
「なっ、何かって…そりゃあったらいいに決まってるけど…」
現実はそう上手くできてないんだよね。
「バカだな、桜子は。菜々子の気持ちを考えてやれよ。こいつはあの男が好きすぎて、それだけで気持ちが一杯一杯になっちまうんだろうが。……分かるぜ?菜々子」
「…翔ちゃん!」
思わず翔ちゃんと抱き合ってしまった。
「ケッ!私には分からないね。菜々子が好きな奴のためとはいえ、完璧レディー演じてる気持ちがよ」
長い月日をこうやって共有してきている。
「あ~あ!ここ最近、おもしれぇことがないんだよな~」
そう言いながら、足を大きく広げソファーに寝そべる桜子。
「おい、桜子!つまみの柿ピーすっげぇこぼしてるじゃんかよ」
そう言いながら、いそいそと桜子の食べこぼしをひろう翔ちゃんは、本当に良く出来た我が家の主夫だと思う。
「菜々子はさ~例の彼とはまだ何も進展ないわけ?」
「…えっ?」
急に話題を振られ、心臓がドキリとしてしまった。
「だってよ~…菜々子さぁ、片思い暦何年よ?五年だろ?そろそろ何かあってもいいんじゃねぇの?」
「なっ、何かって…そりゃあったらいいに決まってるけど…」
現実はそう上手くできてないんだよね。
「バカだな、桜子は。菜々子の気持ちを考えてやれよ。こいつはあの男が好きすぎて、それだけで気持ちが一杯一杯になっちまうんだろうが。……分かるぜ?菜々子」
「…翔ちゃん!」
思わず翔ちゃんと抱き合ってしまった。
「ケッ!私には分からないね。菜々子が好きな奴のためとはいえ、完璧レディー演じてる気持ちがよ」