君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
バランスを崩し、倒れそうになった大貫さんを、間一髪で抱き止める東野さん。
「...っぶねぇ」
「ごめん!」
すぐに大貫さんは東野さんから離れる。
「アハハ。馴れないヒール履くものじゃないわね。...助かった、ありがとう圭吾」
そう言って笑う大貫さんの顔を見て思い出してしまった。
あっ...!
そうだ、彼女はあの写真の中の女性。
今みたいに幸せそうに笑っていた女性だった。
えっ...ちょっと待って。それじゃ大貫さんはー...。
繋がってしまった事実に、私の胸は高鳴る。
だって東野さんが初めて本気で好きになった人が、目の前にいるんだから...。
ーーーーーーー
ーーーー
「助けたとはいえ、拒絶反応や、すぐに消毒しない東野さんの姿にみんなは大騒ぎして、それであの噂が流れてきたってわけね」
「...えぇ」
「なぁ~んだ、そういった経緯だったわけね。期待して損した。てっきり奈津美のことだから、もっと大胆なことをー...」
「奈津美?」
呼び捨てで他の女性を呼んだのが気になったのか、橘さんの表情が変わる。
「ちょっと藤原さん、なんで大貫さんのことを下の名前で呼んでいるのかしら?」
「あっ、いや、これには理由があって...」
ジリジリと距離を縮める橘さんに、押され気味な藤原係長。
あっ...!そっか。
「藤原係長、大貫さんとは大学が一緒だったんじゃないですか?」
相田さんが言ってたわよね。
四人でいつも一緒にいたって。
「そうそう!そうなんだよ、櫻田!まぁ、東野と奈津美が別れてからは、一度も会ってなかったけどな」
やっぱり。
「ちょっと待って!さっきの何?まさか大貫さんと東野さんって、昔付き合っていたの!?」
「あー...」
きっと咄嗟に出てしまった言葉だったのだろう。
『やってしまった』と藤原係長の表情が物語っている。
「ねぇ!どういうことなの!?」
「...っぶねぇ」
「ごめん!」
すぐに大貫さんは東野さんから離れる。
「アハハ。馴れないヒール履くものじゃないわね。...助かった、ありがとう圭吾」
そう言って笑う大貫さんの顔を見て思い出してしまった。
あっ...!
そうだ、彼女はあの写真の中の女性。
今みたいに幸せそうに笑っていた女性だった。
えっ...ちょっと待って。それじゃ大貫さんはー...。
繋がってしまった事実に、私の胸は高鳴る。
だって東野さんが初めて本気で好きになった人が、目の前にいるんだから...。
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「助けたとはいえ、拒絶反応や、すぐに消毒しない東野さんの姿にみんなは大騒ぎして、それであの噂が流れてきたってわけね」
「...えぇ」
「なぁ~んだ、そういった経緯だったわけね。期待して損した。てっきり奈津美のことだから、もっと大胆なことをー...」
「奈津美?」
呼び捨てで他の女性を呼んだのが気になったのか、橘さんの表情が変わる。
「ちょっと藤原さん、なんで大貫さんのことを下の名前で呼んでいるのかしら?」
「あっ、いや、これには理由があって...」
ジリジリと距離を縮める橘さんに、押され気味な藤原係長。
あっ...!そっか。
「藤原係長、大貫さんとは大学が一緒だったんじゃないですか?」
相田さんが言ってたわよね。
四人でいつも一緒にいたって。
「そうそう!そうなんだよ、櫻田!まぁ、東野と奈津美が別れてからは、一度も会ってなかったけどな」
やっぱり。
「ちょっと待って!さっきの何?まさか大貫さんと東野さんって、昔付き合っていたの!?」
「あー...」
きっと咄嗟に出てしまった言葉だったのだろう。
『やってしまった』と藤原係長の表情が物語っている。
「ねぇ!どういうことなの!?」