君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
カチャカチャと食器の音が響く。
東野さんは慣れた手つきで食器を洗っていく。
「...不思議な感じがするな。菜々子とこうやってキッチンに立つのは」
「はい」
不思議だけど、でも私は嬉しい、
ちょっと新婚さんな気分で。
「...家でもあいつと、こうやってるのか?」
「えっ?」
思わず手が止まる。
「...わりぃ。嫉妬」
えっ、えぇっ!?なっ、何?急に東野さんってば!
いきなりの話の展開に頭がついていかない。
「...今日も嫉妬した。奈津美から話を聞いて」
「東野さん...」
どうしよう。凄く嬉しい。
「カッコ悪いな。いい歳して嫉妬とか。ガキみたいで」
そう言いながら笑う東野さんは、なぜか悲しそうに見えた。
私、そんなこと思ってないのに...。
「東野さん、私、前にも言いましたよね。どんな東野さんも大好きですって」
「えっ?」
「それに私は今、すっごく嬉しいです。東野さんにその、嫉妬をしてもらえて...」
それって私のことを想ってくれているってことでしょ?
「私だって、大人げないですよ?...やきもち焼きますし」
「菜々子...」
自分で言っておきながら恥ずかしいわ。
27にもなってこんな高校生みたいな話をしちゃって。
誤魔化すようにまた食器を拭き始めた時、急に東野さんに抱き締められた。
突然のことに思わず食器を落としてしまったが、運よく割れず音を立てて転がる。
「あっ、あの...!東野さん?」
ふいに抱き締められて、自分でも心臓がどきどきと、いっているのが分かる。
そんな私の耳元で東野さんはそっと囁いた。
「...寝室連れてく」
東野さんは慣れた手つきで食器を洗っていく。
「...不思議な感じがするな。菜々子とこうやってキッチンに立つのは」
「はい」
不思議だけど、でも私は嬉しい、
ちょっと新婚さんな気分で。
「...家でもあいつと、こうやってるのか?」
「えっ?」
思わず手が止まる。
「...わりぃ。嫉妬」
えっ、えぇっ!?なっ、何?急に東野さんってば!
いきなりの話の展開に頭がついていかない。
「...今日も嫉妬した。奈津美から話を聞いて」
「東野さん...」
どうしよう。凄く嬉しい。
「カッコ悪いな。いい歳して嫉妬とか。ガキみたいで」
そう言いながら笑う東野さんは、なぜか悲しそうに見えた。
私、そんなこと思ってないのに...。
「東野さん、私、前にも言いましたよね。どんな東野さんも大好きですって」
「えっ?」
「それに私は今、すっごく嬉しいです。東野さんにその、嫉妬をしてもらえて...」
それって私のことを想ってくれているってことでしょ?
「私だって、大人げないですよ?...やきもち焼きますし」
「菜々子...」
自分で言っておきながら恥ずかしいわ。
27にもなってこんな高校生みたいな話をしちゃって。
誤魔化すようにまた食器を拭き始めた時、急に東野さんに抱き締められた。
突然のことに思わず食器を落としてしまったが、運よく割れず音を立てて転がる。
「あっ、あの...!東野さん?」
ふいに抱き締められて、自分でも心臓がどきどきと、いっているのが分かる。
そんな私の耳元で東野さんはそっと囁いた。
「...寝室連れてく」