君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「昨日、奈津美とは大学時代の友人だって言ったけど...ごめん、本当は奈津美とは友人じゃなく、付き合ってたんだ」
東野さん...
「高校時代の俺は、本当にガキで遊びまくっていた。...だけど大学に進学して奈津美と出会って、そんな自分がどんなにバカなことをしていたかって思い知らされた。...全部が初めてだった。奈津美とは学生ながらも、本気で将来を考えていたよ。だけど...奈津美は違ったんだろうな」
東野さん...声が震えてる?
「急にいなくなったんだ。俺の前から。...誰にも言わず卒業と同時にいなくなった。あんなに二人で笑い合ったり、将来の話をしたりしてたのに...。裏切られた気分だったよ。何もかも。まるで俺一人だけ長い間、夢を見ていたようだった。それからだよ、女がダメになったのは。思い出しそうで怖かった。奈津美のぬくもりや全てを。忘れようとすればするほど、女がダメになっていった...」
そうだったんだ...。
「女々しいだろ?好きな女を思い出したくなくて、だなんて」
そんなっ!
「そんなことないです!...それって東野さんは、本気で大貫さんが好きだったからじゃないですか。...女々しいだなんて思いません。素敵なことだと思います。それに...」
妬けちゃうよ、大貫さんに。東野さんが初めて本気で好きになった人。なんだもの...。
「ありがとうな、菜々子。...菜々子はいつもそう。俺が認めたくなくて隠したい、誰にも話したくないくらいのことがあっても、全て恥ずかしくないものにさせてくれる。本当は奈津美のことは話さないつもりだった。俺の中で奈津美はもう過去だから。...だけど正直、10年ぶりにいきなり目の前に現れた時は驚いたけどな」
そっか...10年も経っていたんだ。
「...菜々子に話すのが怖かった。嫌われそうだったから。でも、いきなり今日からしばらく一緒に仕事をすることになって、ちゃんと話そうと思った」
そう言うと東野さんは私を離し、真剣な瞳で私を見つめてきた。
東野さん...
「高校時代の俺は、本当にガキで遊びまくっていた。...だけど大学に進学して奈津美と出会って、そんな自分がどんなにバカなことをしていたかって思い知らされた。...全部が初めてだった。奈津美とは学生ながらも、本気で将来を考えていたよ。だけど...奈津美は違ったんだろうな」
東野さん...声が震えてる?
「急にいなくなったんだ。俺の前から。...誰にも言わず卒業と同時にいなくなった。あんなに二人で笑い合ったり、将来の話をしたりしてたのに...。裏切られた気分だったよ。何もかも。まるで俺一人だけ長い間、夢を見ていたようだった。それからだよ、女がダメになったのは。思い出しそうで怖かった。奈津美のぬくもりや全てを。忘れようとすればするほど、女がダメになっていった...」
そうだったんだ...。
「女々しいだろ?好きな女を思い出したくなくて、だなんて」
そんなっ!
「そんなことないです!...それって東野さんは、本気で大貫さんが好きだったからじゃないですか。...女々しいだなんて思いません。素敵なことだと思います。それに...」
妬けちゃうよ、大貫さんに。東野さんが初めて本気で好きになった人。なんだもの...。
「ありがとうな、菜々子。...菜々子はいつもそう。俺が認めたくなくて隠したい、誰にも話したくないくらいのことがあっても、全て恥ずかしくないものにさせてくれる。本当は奈津美のことは話さないつもりだった。俺の中で奈津美はもう過去だから。...だけど正直、10年ぶりにいきなり目の前に現れた時は驚いたけどな」
そっか...10年も経っていたんだ。
「...菜々子に話すのが怖かった。嫌われそうだったから。でも、いきなり今日からしばらく一緒に仕事をすることになって、ちゃんと話そうと思った」
そう言うと東野さんは私を離し、真剣な瞳で私を見つめてきた。