君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
どうしてこんなに好きなの?って自分自身に聞きたいくらい好きだから...。


「...分かった。これからはちゃんと話すよ。だから菜々子も、我慢しないで何でも俺に話して」


そのまま東野さんは私の上に覆い被さってきて、キスを落とす。


「俺もどんな菜々子も知りたいから。...菜々子の良いところも悪いところも全部。だから俺にだけは全部話すこと」


そう言って東野さんは私の鼻を軽く摘まむものだから、つい笑ってしまった。

そんな私につられてか、東野さんも笑う。


「...こうやってずっと菜々子とは笑っていきたい。これから先もずっと、な」


「東野さん...」


「だから圭吾さん、だろ?」


「はい。...圭吾さん」


まるで『よくできました』と言わんばかりに、何度もキスをされる。

私も東野さんと同じ気持ちです。これからもずっとずっと一緒にいたい。こうやって笑い合っていきたい。


この願いは絶対叶うって信じていてもいいですか...?


ーーーーーーー

ーーーー


「んっ...あれ?」


眩しい朝日に目を覚ます。

寝惚けたまま起き上がると、裸のまま。


「って!はっ、裸だった!!」


一気に目が覚め、再び布団を被る。


私、いつの間にか寝ちゃってたんだ。

昨夜のことを思い出すと、一人恥ずかしくなる


「あれ...?」


東野さんは?

隣にいるはずの東野さんの姿はなかった。


とっ、とにかく服を着なくちゃ。


昨日脱いだままの服を探すが、なぜか下着1つ見つからない。


「えっ!?なんで!?」


待って。まさか...。


嫌な予感がした時、寝室のドアがそっと開いた。


「あっ、起きてた?」


「はっ、はい!」


既にワイシャツを着て、仕事モードな東野さん。


「あっ、あの...私の服は?」


「あぁ、それを今持ってきたんだ。これ」


やっ、やっぱりー!!


差し出されたのは、綺麗に洗濯され、シャツはアイロンまでかけられた私の服。








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