君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「まぁな。...俺、明日仕事帰り不動産行くけど、菜々子も一緒に来るか?一度見てみるといいと思って」
そっか。そうだよね。
正直私、引っ越しにはどれくらいお金が掛かるかとか、家賃の相場はどれくらいかなのかとか分からないし、な。
「じゃあ一緒に行かせてもらってもいいかな?助かる。私、何も分からないから」
「了解。じゃ仕事終わったら連絡して。俺も明日は電車で行くから、どっかで待ち合わせしよう」
「うん!よろしくね」
「あぁ、じゃおやすみ」
立ち上がり、部屋を出て以降とした翔ちゃん。だけど私の机の上に置かれた写真に気付いたのか、机へと向かう。
「懐かしいな、これ。つーか若いな俺達!」
開かれたままのページには、学生時代の三人の写真があった。
「これって確か、菜々子の大学の学祭に行った時の写真だよな」
「うん。...楽しかったな、大学も」
「そうだな」
ついついしんみりしてしまう。
「...悪い、おやすみって言ったのに。長居しちまった。じゃあまた明日な」
「うん、おやすみなさい」
いつものように私の頭を乱暴に撫でて、翔ちゃんは部屋を出て行った。
「...もう、翔ちゃんってば相変わらず子供扱いなんだから」
ぐちゃぐちゃにされた髪の毛を戻しながらも、つい撫でられた頭に手が向かう。
「こんなやりとりが出来るのも、あと少しか...」
桜子も同じくらい大切な友達だけど、何ていうのかな。翔ちゃんは、もっと特別な友達っていうのか...。
辛い時や悲しい時、気付くといつも自然と傍にいてくれて、励ましてくれたり、勇気づけてくれたり...。
翔ちゃんが女の子だったら、今よりもっと仲良くなれていたかもしれないね。
「さて、明日も仕事だし、そろそろ寝ようかな」
アルバムをしまい、ケータイのアラームを設定しようとした時、メールが来ていたことに気付いた。
「もしかして..」
受信ボックスを開いてみると、やっぱり東野さんからだった。
そっか。そうだよね。
正直私、引っ越しにはどれくらいお金が掛かるかとか、家賃の相場はどれくらいかなのかとか分からないし、な。
「じゃあ一緒に行かせてもらってもいいかな?助かる。私、何も分からないから」
「了解。じゃ仕事終わったら連絡して。俺も明日は電車で行くから、どっかで待ち合わせしよう」
「うん!よろしくね」
「あぁ、じゃおやすみ」
立ち上がり、部屋を出て以降とした翔ちゃん。だけど私の机の上に置かれた写真に気付いたのか、机へと向かう。
「懐かしいな、これ。つーか若いな俺達!」
開かれたままのページには、学生時代の三人の写真があった。
「これって確か、菜々子の大学の学祭に行った時の写真だよな」
「うん。...楽しかったな、大学も」
「そうだな」
ついついしんみりしてしまう。
「...悪い、おやすみって言ったのに。長居しちまった。じゃあまた明日な」
「うん、おやすみなさい」
いつものように私の頭を乱暴に撫でて、翔ちゃんは部屋を出て行った。
「...もう、翔ちゃんってば相変わらず子供扱いなんだから」
ぐちゃぐちゃにされた髪の毛を戻しながらも、つい撫でられた頭に手が向かう。
「こんなやりとりが出来るのも、あと少しか...」
桜子も同じくらい大切な友達だけど、何ていうのかな。翔ちゃんは、もっと特別な友達っていうのか...。
辛い時や悲しい時、気付くといつも自然と傍にいてくれて、励ましてくれたり、勇気づけてくれたり...。
翔ちゃんが女の子だったら、今よりもっと仲良くなれていたかもしれないね。
「さて、明日も仕事だし、そろそろ寝ようかな」
アルバムをしまい、ケータイのアラームを設定しようとした時、メールが来ていたことに気付いた。
「もしかして..」
受信ボックスを開いてみると、やっぱり東野さんからだった。