君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「それにね、奈津美からの連絡もその一回きりだけだった。...ケータイも繋がらなくなっちゃったの。あぁ、もうあの子は日本に未練はなくなったんだ、圭吾のこと、もういいんだって勝手に思ってた。だから、圭吾にも早く忘れて幸せになって欲しかった。...なのに、何でまた現れちゃうかなぁー...」
思わずパンを持つ手に力が入る。
「圭吾からも奈津美からも話は聞いた。菜々子ちゃんは気にしないで自分の気持ちに正直でいてね。...正直言うと、完全に奈津美が悪いと思うし。だけどね、親友としてって言うのも変なんだけど。あの子はあの子なりに圭吾のこと純粋に好きだっただけだと思うの。それに、事情を知っていた私が悪いと思うしね!...本当にごめんね、菜々子ちゃん」
そう言って頭を下げる相田さん。
「そんな、相田さんが謝らないで下さい!...私はやっぱりどんな東野さんでも、大好きなんです。実は帰国する前に、大貫さんが会いに来てくれました」
「えっ...奈津美が?」
「はい。...東野さんを幸せにしてあげてって言われました。東野さんは、もう大貫さんのことは、過去だと言って二人で写ってた最後の一枚の写真を私に渡してくれました」
もう過去は棄てるって...。
「相田さん...私、それを信じていいんですよね?...このまま東野さんと幸せになってもいいんですよね?」
ずっと誰かに聞きたかった答え。
「勿論じゃない!」
力一杯、相田さんは抱き締めてくれた。
「菜々子ちゃんは圭吾と幸せにならなくちゃだめ!...何もかも忘れて二人で幸せになって。それが一番正しい答えなんだから」
考えても、考えても、結論が出ても、またふりだしに戻る問題。私にとっての幸せは東野さんとずっと一緒にいること。だけど、東野さんにとっては...?
私と一緒にいること。
これが答えでもいいんだよね?
ーーーーーーーー
ーーーーー
「...目、大丈夫かな?」
あの後、思わず泣いてしまい目が腫れてしまった。化粧でカバーしたけど、バレないわよね?
相田さんと別れ、会社に戻ってすぐ化粧室に飛び込んだ。
「あと10分か...」
ロッカーに化粧ポーチ置きに行かないと。
そんなことを考えながら化粧室を後にし、エレベーターホールへ向かっている途中、
「...いたっ!ちょっと櫻田さんってば一体どこにいたのよ!」
凄い剣幕でこちらに駆け寄ってきた橘さん。
思わずパンを持つ手に力が入る。
「圭吾からも奈津美からも話は聞いた。菜々子ちゃんは気にしないで自分の気持ちに正直でいてね。...正直言うと、完全に奈津美が悪いと思うし。だけどね、親友としてって言うのも変なんだけど。あの子はあの子なりに圭吾のこと純粋に好きだっただけだと思うの。それに、事情を知っていた私が悪いと思うしね!...本当にごめんね、菜々子ちゃん」
そう言って頭を下げる相田さん。
「そんな、相田さんが謝らないで下さい!...私はやっぱりどんな東野さんでも、大好きなんです。実は帰国する前に、大貫さんが会いに来てくれました」
「えっ...奈津美が?」
「はい。...東野さんを幸せにしてあげてって言われました。東野さんは、もう大貫さんのことは、過去だと言って二人で写ってた最後の一枚の写真を私に渡してくれました」
もう過去は棄てるって...。
「相田さん...私、それを信じていいんですよね?...このまま東野さんと幸せになってもいいんですよね?」
ずっと誰かに聞きたかった答え。
「勿論じゃない!」
力一杯、相田さんは抱き締めてくれた。
「菜々子ちゃんは圭吾と幸せにならなくちゃだめ!...何もかも忘れて二人で幸せになって。それが一番正しい答えなんだから」
考えても、考えても、結論が出ても、またふりだしに戻る問題。私にとっての幸せは東野さんとずっと一緒にいること。だけど、東野さんにとっては...?
私と一緒にいること。
これが答えでもいいんだよね?
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「...目、大丈夫かな?」
あの後、思わず泣いてしまい目が腫れてしまった。化粧でカバーしたけど、バレないわよね?
相田さんと別れ、会社に戻ってすぐ化粧室に飛び込んだ。
「あと10分か...」
ロッカーに化粧ポーチ置きに行かないと。
そんなことを考えながら化粧室を後にし、エレベーターホールへ向かっている途中、
「...いたっ!ちょっと櫻田さんってば一体どこにいたのよ!」
凄い剣幕でこちらに駆け寄ってきた橘さん。