君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「ちょっと詳しく教えてくれませんか!?その話、もの凄く興味があります!」

「いやっ…ちょっとそれは俺の口からは―…」


「今は就業中ですし、ランチご一緒しましょうね?」

「……はい」


有無を言わさぬよう、極上スマイルで伝えると、小山君は怯えたように慌てて給湯室を出て行った。


「フーッ。話は後で聞くとして…」


もう一度、給湯室から中を見渡すが、確認出来る限り女性は誰一人いなかった。


「おかしいな。たしか営業部にも女性社員と派遣社員がいたはずなんだけどな…」


雑務は見てる限りじゃ、
あの新入社員の小山君がせっせと行っていた。


本当に男の職場だ。


「ハーッ…とにかく午前中は私、ここにいるしかないかな…」


思わず力が抜け、その場に座り込んだ。


私…ちゃんとここでやっていけるのかな。


仕事すら与えられず、みんなともコミュニケーションが取れない。


唯一与えられたお茶汲みだって、小山君以外みんな飲んでくれない。


泣かないって決めたけど、ちょっと涙腺が崩壊しちゃいそうだな…


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ーー


「…で?ちゃんと一から説明してくれるかな?」
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