君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「ありがとうございました」
会場のスタッフに写真を撮ってもらい、戻ろうとした時
「櫻田さん!」
橘さんに呼び止められた。
「友人代表のスピーチ、楽しみにしているわ」
「...うん、楽しみにしてて!」
笑顔で答えると、橘さんも笑って手を振ってくれた。
ーーーーーーーー
ーーーーー
「...ヤバイ、緊張してきた」
「大丈夫っすか?櫻田さん」
「うん...」
さっきまでは、全然大丈夫だったのに、順番が近づいてくると緊張で心臓がバクバクいってる。
「それでは続きまして新婦、亜希子さんのご友人でいらっしゃいます櫻田菜々子様より祝福のスピーチを頂きたいと思います」
きっ、きた!!
「櫻田さん、ファイト!」
「頑張れ、櫻田」
「はっ、はい!」
軽く声が裏返りながらも、喉をならしゆっくりと前へと向かう。
沢山の招待客から視線を向けられ、さらに緊張が増してきた。
マイクの前に立ち、呼吸を整えてから、二人に軽く頭を下げる。
...よし!!
自分に気合いを入れてゆっくりと話始める。
「藤原さん、橘さん。この度はおめでとうございます」
本当におめでとう。
「橘さんとは、同期で正直お互いなにかとライバル視している存在でした。...顔を合わせれば喧嘩というか、お互い嫌みを言い合っているような、そんな存在でした」
会場から笑いの声が漏れる。
「...だけど、五年経ってある出来事があってから、私達の仲は急激に変化しました」
今思うと、きっかけをくれたのは藤原さんだった。
困っていた私を助けてくれた橘さん。東野さんに年甲斐もなく五年も片想いしてる私を笑わず、好きだって言ってくれた橘さん。
「お互い同じことで悩んでいて、それから色々話すようになって...。私は橘さんのことが大好きになりました」
冷たいようで実は優しくて。素直じゃなくて。気持ちを表現するのが苦手で。
そんな橘さんが大好き。
会場のスタッフに写真を撮ってもらい、戻ろうとした時
「櫻田さん!」
橘さんに呼び止められた。
「友人代表のスピーチ、楽しみにしているわ」
「...うん、楽しみにしてて!」
笑顔で答えると、橘さんも笑って手を振ってくれた。
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「...ヤバイ、緊張してきた」
「大丈夫っすか?櫻田さん」
「うん...」
さっきまでは、全然大丈夫だったのに、順番が近づいてくると緊張で心臓がバクバクいってる。
「それでは続きまして新婦、亜希子さんのご友人でいらっしゃいます櫻田菜々子様より祝福のスピーチを頂きたいと思います」
きっ、きた!!
「櫻田さん、ファイト!」
「頑張れ、櫻田」
「はっ、はい!」
軽く声が裏返りながらも、喉をならしゆっくりと前へと向かう。
沢山の招待客から視線を向けられ、さらに緊張が増してきた。
マイクの前に立ち、呼吸を整えてから、二人に軽く頭を下げる。
...よし!!
自分に気合いを入れてゆっくりと話始める。
「藤原さん、橘さん。この度はおめでとうございます」
本当におめでとう。
「橘さんとは、同期で正直お互いなにかとライバル視している存在でした。...顔を合わせれば喧嘩というか、お互い嫌みを言い合っているような、そんな存在でした」
会場から笑いの声が漏れる。
「...だけど、五年経ってある出来事があってから、私達の仲は急激に変化しました」
今思うと、きっかけをくれたのは藤原さんだった。
困っていた私を助けてくれた橘さん。東野さんに年甲斐もなく五年も片想いしてる私を笑わず、好きだって言ってくれた橘さん。
「お互い同じことで悩んでいて、それから色々話すようになって...。私は橘さんのことが大好きになりました」
冷たいようで実は優しくて。素直じゃなくて。気持ちを表現するのが苦手で。
そんな橘さんが大好き。