君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
もうどうせ橘さんには、私の今の現状がバレている。


別に恥ずかしいことなんてもうない。


それに本当になんとかしてくれるなら、助かるし。


「…ここは藤原係長を信じてみようかな」


このままでは東野さんとパーティーには行けないんだから。


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「なるほどね」


「…はい。すみませんが…」


あれから昼休みになると同時に、すぐに秘書課へと行き、ちょうどランチへ行くところだった橘さんを捕まえ、無理矢理一緒にランチに向かった。


そしてすぐに事情を話し、彼女の出方を待つ。


「そのパーティー、私も副社長と出席するのよ」


「えっ…?」


「定時になったらすぐにロッカーに来て。あっ、ちなみにここは櫻田さんの奢りでお願いね?」


「もっ、勿論…」


ニッコリ笑顔でそう言った橘さん。

あなた、一番高いランチを注文されましたよね?


でも散々嫌味やら、なんやら言われると思っていたけど、意外にあっさりしているのね?
ちょっと拍子抜けしちゃったわ。


でも…定時にロッカーで間に合うのかしら?
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