君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
それ以上、東野さんと話すことはなかったけれど、私は一人頑張ろう!と強く意気込んでいた。
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ーーーーーー
ーー
「いらっしゃいませ。東野様、櫻田様。こちらでございます」
「ありがとう」
「あっ、ありがとう、ございます!」
到着するなり、私は唖然としてしまった。
パーティー場所は都内でも有名な某ホテル。
キラキラした世界。
そして、東野さんにエスコートされる私。
まるでお姫様になったみたいだ。
「櫻田、シャンとしていろ。『こんな場所初めてです』みたいな態度を取るな」
「…はい、すみません」
「あと歩くの遅すぎる。あと少しで触れちまう」
「…すみません」
こちらに着いてから私、ずっと『すみません』しか言ってない気がする。
いいや、それしか言ってないよ。
それにしても…
ばれないよう、そっと隣を歩く東野さんを盗み見る。
東野さんはこういったパーティー会場に慣れたご様子。
動きがスムーズすぎる。
「東野さん、お久し振りです!今度またお願いします」
「こちらこそ」
「東野さん、今度こそは―…」
すれ違う度にみんな東野さんに話し掛けてくる。
東野さんの仕事っぷりがよく分かるわ。
さすがこの若さで部長になれるだけあるわよね。
人脈も成功への道よね、営業マンにとっては。
「櫻田。ちょっと取引先との商談があるんだ。悪いがあそこで何か飯でも摘んでいろ」
「あっ…はい、分かりました」
商談か…
私にはその席には同席させてくれないのね。まぁ…当たり前だけどさ。
軽くショックを受けながらも、フラフラと沢山のご馳走の元へと向かおうとした時
「櫻田!」
東野さんに呼び止められた。
「はい…?」
振り返るとまた東野さんは念を押してきた。
「いいか?絶対に俺が来るまでそこから動くなよ」
「はっ、はい!」
あぁ…私ってなんて単純。
キュンキュン言葉に、一気にルンルン気分でご馳走の元へと向かった。
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーー
「…幸せだなぁ」
こんなに美味しいご馳走が食べられて、働く東野さんを間近で見られて。
ご馳走を頬張りながら、東野さんを見つめる。
働く男の人は本当に素敵だ。まぁ…東野さんだからかもしれないけどね。
「や~だ。なんて食い意地の張った秘書さんかしら」
「橘さん!」
急にワイン片手に横にやってきた。
「 秘書は普通、ドリンクのみが基本ではなくて?」
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「いらっしゃいませ。東野様、櫻田様。こちらでございます」
「ありがとう」
「あっ、ありがとう、ございます!」
到着するなり、私は唖然としてしまった。
パーティー場所は都内でも有名な某ホテル。
キラキラした世界。
そして、東野さんにエスコートされる私。
まるでお姫様になったみたいだ。
「櫻田、シャンとしていろ。『こんな場所初めてです』みたいな態度を取るな」
「…はい、すみません」
「あと歩くの遅すぎる。あと少しで触れちまう」
「…すみません」
こちらに着いてから私、ずっと『すみません』しか言ってない気がする。
いいや、それしか言ってないよ。
それにしても…
ばれないよう、そっと隣を歩く東野さんを盗み見る。
東野さんはこういったパーティー会場に慣れたご様子。
動きがスムーズすぎる。
「東野さん、お久し振りです!今度またお願いします」
「こちらこそ」
「東野さん、今度こそは―…」
すれ違う度にみんな東野さんに話し掛けてくる。
東野さんの仕事っぷりがよく分かるわ。
さすがこの若さで部長になれるだけあるわよね。
人脈も成功への道よね、営業マンにとっては。
「櫻田。ちょっと取引先との商談があるんだ。悪いがあそこで何か飯でも摘んでいろ」
「あっ…はい、分かりました」
商談か…
私にはその席には同席させてくれないのね。まぁ…当たり前だけどさ。
軽くショックを受けながらも、フラフラと沢山のご馳走の元へと向かおうとした時
「櫻田!」
東野さんに呼び止められた。
「はい…?」
振り返るとまた東野さんは念を押してきた。
「いいか?絶対に俺が来るまでそこから動くなよ」
「はっ、はい!」
あぁ…私ってなんて単純。
キュンキュン言葉に、一気にルンルン気分でご馳走の元へと向かった。
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「…幸せだなぁ」
こんなに美味しいご馳走が食べられて、働く東野さんを間近で見られて。
ご馳走を頬張りながら、東野さんを見つめる。
働く男の人は本当に素敵だ。まぁ…東野さんだからかもしれないけどね。
「や~だ。なんて食い意地の張った秘書さんかしら」
「橘さん!」
急にワイン片手に横にやってきた。
「 秘書は普通、ドリンクのみが基本ではなくて?」