君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
「ちょっ、ちょっと待って下さい!遅れたって言いますけど、ギリギリ間にあってますよね?5分前です」
確かに私が悪いかもしれないけど、なんだか納得いかない!
だって私、これから入社式だよ!?
「離せバカ!」
「なっ…!」
ばっ、バカ!?
彼は勢い良く私の腕を振り払い、慌ててポケットからハンカチを取り出し私が掴んだ腕部分を凄い勢いで拭き始めた。
なっ…なんなの、この人!
「いいか!甘ちゃんに社会の常識とやらを教えてやる!会社との取引や打ち合わせの際、ギリギリの5分前なんかに来るバカがいると思うか!?契約打ち切りだ!もう社会人なんだ!学生気分を早く抜ききれ!」
勢い良く言い放つと、彼は拭いていたハンカチを丸め、さっき資料を捨てたゴミ箱へと投げ入れた。
「分かったらさっさと片付けろ」
そのまま彼は立ち去った。
私は…しばらくの間、その場を動けずにいた。
なっ…なんなの、あの人は!!
たっ、確かに私が悪かったと思う。
社会人としての意識が足りなかったと思うけど…
でも!!私の頭を叩いた資料を捨てて。
私が触った腕を拭いたハンカチを捨てて。
確かに私が悪いかもしれないけど、なんだか納得いかない!
だって私、これから入社式だよ!?
「離せバカ!」
「なっ…!」
ばっ、バカ!?
彼は勢い良く私の腕を振り払い、慌ててポケットからハンカチを取り出し私が掴んだ腕部分を凄い勢いで拭き始めた。
なっ…なんなの、この人!
「いいか!甘ちゃんに社会の常識とやらを教えてやる!会社との取引や打ち合わせの際、ギリギリの5分前なんかに来るバカがいると思うか!?契約打ち切りだ!もう社会人なんだ!学生気分を早く抜ききれ!」
勢い良く言い放つと、彼は拭いていたハンカチを丸め、さっき資料を捨てたゴミ箱へと投げ入れた。
「分かったらさっさと片付けろ」
そのまま彼は立ち去った。
私は…しばらくの間、その場を動けずにいた。
なっ…なんなの、あの人は!!
たっ、確かに私が悪かったと思う。
社会人としての意識が足りなかったと思うけど…
でも!!私の頭を叩いた資料を捨てて。
私が触った腕を拭いたハンカチを捨てて。