君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
ふと思い出す。
五年前にもエレベーターに閉じ込められた時に、笑った東野さんを見たことがあるけど、ここまで笑った東野さんを見るのは初めてだった。
私はしばし、レアな東野さんの姿を瞳に焼き付けておこうと、ジッと見つめていた。
「あ―…俺、こんなに笑ったの久々だ」
やっと落ち着いたのか、東野さんは目頭を押さえる。
「…三田社長は?」
「えっ…?」
私が転がした先を見ると、既にそこには三田社長の姿はなかった。
いつの間に…。
って当たり前か。女の私にあそこまで言われて。しかもどうやら嫌ってる東野さんの前で、東野さんの秘書の私にだもんね。
ってぇ!!
冷静に三田社長の気持ちを分析している場合じゃなくて!
いくらスッキリしたとはいえ、私がやってしまったことはとてつもないこと。
直ぐ様私は東野さんに頭を下げた。
「すみませんでした!あっ、あんなことをしてしまって…」
きっと私は東野さんの秘書、クビなんだろうな。
いやいや、それ以前に会社からクビだろう。
頭を下げながらそんなことを考えていると、頭上から意外な言葉が返ってきた。
「おいおい、さっきまでの威勢はどうした」
五年前にもエレベーターに閉じ込められた時に、笑った東野さんを見たことがあるけど、ここまで笑った東野さんを見るのは初めてだった。
私はしばし、レアな東野さんの姿を瞳に焼き付けておこうと、ジッと見つめていた。
「あ―…俺、こんなに笑ったの久々だ」
やっと落ち着いたのか、東野さんは目頭を押さえる。
「…三田社長は?」
「えっ…?」
私が転がした先を見ると、既にそこには三田社長の姿はなかった。
いつの間に…。
って当たり前か。女の私にあそこまで言われて。しかもどうやら嫌ってる東野さんの前で、東野さんの秘書の私にだもんね。
ってぇ!!
冷静に三田社長の気持ちを分析している場合じゃなくて!
いくらスッキリしたとはいえ、私がやってしまったことはとてつもないこと。
直ぐ様私は東野さんに頭を下げた。
「すみませんでした!あっ、あんなことをしてしまって…」
きっと私は東野さんの秘書、クビなんだろうな。
いやいや、それ以前に会社からクビだろう。
頭を下げながらそんなことを考えていると、頭上から意外な言葉が返ってきた。
「おいおい、さっきまでの威勢はどうした」