君が好き。~完璧で女嫌いなカレとの恋~
まるで私がばいきんまんみたいじゃない!


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結局私は彼に言われた通り片付けを済ませ、とっくに始まってしまっていた入社式へと遅れて参加をした。


だけど社長達の話など全く頭に入ってこなかった。


思い出すのはさっきの男の行動ばかり。

その後、私が配属された先は受付だった。


後に聞いた話だと彼の名前は
東野 圭吾(とうのけいご)


私より五歳年上らしい。


男ばかりの営業部の若きエースであり、係長。


彼の年齢では異例の大出世らしい。


…そして、大の女嫌い。

口をきく程度は平気らしいが、触れるのは無理らしい。

その話を聞き、納得。


そして女嫌いだからか、腐女子社員の間では妄想の餌食となっているらしい…


そりゃそうよね!
女嫌い=危ない性関係を誰もが思い描いてしまうわよ。

それでも彼の人気は凄かった。


女嫌いというのがかえって彼女達を燃えさせてしまうのだろう。


まっ!私には関係のない話だ。


真面目に勤務してエリート街道を突き進む!そしていつか、入社式の仕返しとして彼を見返してやる!
そんな野望に1人勝手に燃えていた。
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