2LDKの元!?カレ
ごめんね、西野くん。
不安にさせて……ごめん。
そう心の中で詫びて、私は彼に笑顔を向けた。
「もちろん、そのつもりだけど」
いこう、私はそう言ってカートを押して歩き出す。
「……あ、待ってください、志保子さん」
「西野くん、早く。まずは、野菜売り場からね」
私たちは店内を隅から隅まで巡って、食材や調味料などをカゴいっぱいに詰め込んでいく。
もちろん最後にはフライパンも選んだ。
慣れない店ではどこに何が置いてあるのかがわからなくて、思った以上に時間が掛かってしまったけれど、二人で吟味しながらする買い物はとても楽しかった。
レジを済ませて買い物袋四つを手分けしてもつと、西野くんのアパートへと向かった。
「着きました、ここの二階です」
五分ほど歩いて見えてきたのは、きれいだが築年数は意外と経っていそうな二階建てアパートト。