恋と仕事に悩む大人の女性の物語。
二人の男性に挟まれて、その中で揺れて流されて、大切なものに気づいていく。だけど、それを気づいた時にはすでに遅すぎて………
二人の男の間で揺れ動く志保子は、一見ずるい女のように見えるかもしれません。だけど、ずるい女のように見える志保子ですが、現実にはこれ以上に打算的な女性はたくさんいるわけで…
逆に、こんな風に揺れ動きながらも、悩み、傷つき、そして流されながらも一つの答えを導き出している志保子には共感が持てました。
誰だって、これぐらいのずるがしこい考えは持っていると思います。
読んでいる途中はとても切なくて……
だけど、最後はとても二人らしい最後でよかったと思いました。