イジワル上司のヒミツ
梓と紗耶香は、相変わらずおばさんトーク(笑)

私は2人の会話を聞きながら、たまにクスクス笑い、ビールを飲んでいた。


そして目線の先には、課長。

課長はOLに囲まれて、黙々と肉を焼いている。




なんか…

湊さんとの距離が遠いな…


この会社の中いる誰よりも、私は湊さんのこと知ってるのに…

なんでこんなに距離があるの?


秘密を知ってるからこそ…距離を取らなくちゃいけないから?

それって…なんかいいのか、わからないな。


もし私が課長の秘密を何も知らなかったら、

私は今…課長の隣にいられるの?


こんな風に、遠くからビール飲んで眺めていることはないのかな?



だけど、私が課長の秘密を知ったことで…

大嫌いな課長が…


別に嫌いではなくなった。
< 175 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop