イジワル上司のヒミツ
意外すぎる湊さんの言葉に、私は固まってしまった。


湊さんを見ると、すごく真剣な顔をして、私を見上げている。

私は、そんな湊さんから目が離せない。




見つめ合うふたり…


外は、みんな楽しそうな雰囲気で、時間が流れている…

けれど、私たちがいるこの車内は、時間が止まってしまっている…


息も…

瞬きも…

タバコの煙さえも…



止まっているようだ…





このまま…

どうなったっていいかも…



そう思った。





「………美玲」



っ!
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