イジワル上司のヒミツ
湊さんが、私の髪を触る。

そしてゆっくりと、髪の毛をなでた。




キスされる。


そう思ったその時…





♪♪♪~




「…………!」


「…………!」




タイミング良く、湊さんの携帯が鳴った。



その着信音が、まるで合図かようのに、車内の止まっていた時間が、一気に動き始めた。

私は夢から現実に戻ったように、湊さんから離れる。



湊さんはタバコの火を消し、携帯を手に取った。





「…もしもし」


そして、電話に出る湊さん。


私は助手席でそわそわするしかない。





「ああ、わかった」

「……だ、誰からですか?」


出来るだけ普通にようと、湊さんに話しかける。

さっきのことが、まるでなかったかのように振る舞いたい。


でも、私めっちゃ不自然(汗)
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