イジワル上司のヒミツ
「コース?いいですよ、私はなんでも! 」


ここのレストランの料理なら、きっと何でも美味しいんだろうから。




「失礼いたします。お先に、シャンパンをお持ちいたしました」


ウェイターさんが、ワゴンにシャンパンを持ってきた。

そしてきれいなグラスに、シャンパンをついでくれる。




「何にに乾杯する?」

「え?」


ウェイターさんが部屋から出ていき、シャンパングラスを持つと、湊さんが私にそう聞いてきた。




「乾杯……か」


今日は、決していい日ではないよね?

湊さんの送別会だし…




「じゃあ、こうしようか」

「!?」


湊さんがそう言って、シャンパングラスをそっと持った。

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