イジワル上司のヒミツ
課長は急に優しい口調になり、転んだ私を立たせてくれた。




「あ、ありがとうございます…」

「お礼を言うのは、俺の方。ごめん、騙したりして…」

「え?」


騙す?






「でも、仕方ないんだよ。事務所が決めたことだから…」


事務所??





「あのぉ…さっきから、なんの話をしてるんですか(汗)?」

「・・・!」


私がそう聞くと、課長はキョトンとした顔をした。

そして私に、ぐんと顔を近づけてくる。






「かか、課長っ!?」


課長との距離が近すぎて、恥ずかしくなってしまう私。





「……俺のこと、わかんない?」

「はい…?」


真剣な顔をしていう課長。

私は課長の言っている意味が、さっぱりわからない。






「さすが一流特殊メイク…なかなかやるじゃん」
< 22 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop