イジワル上司のヒミツ
湊さんと…キスしたよね……?


夢じゃない…



まだ唇に、感触が残ってる…

指で唇をなぞると、いつもと違うような気がした…




ブォーン…




「……!」



車の音がする。


湊さんが、帰ったみたいだ…



私は動かなかった体を動かし、ヒールを雑に脱いだ。

そして、真っ暗な部屋に明かりをつけ、外行きの洋服を着たまま、ソファーにうつ伏せで寝転んだ。



服がシワになるとか…

そんなこと、全く気にならなかった…


考えるのは、湊さんだけ。




キスされた時…

何も考えられなかった…


でも、今は、

ちゃんと考えられるし…

思い出している…
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