イジワル上司のヒミツ
「こもってないでしょ。この間の日曜は、あんたと映画に行ったじゃん…」

「でもお姉ちゃん、あの時ずっと上の空だったでしょ?あの映画の最後覚えてる?」

「覚えてるよ。あの病気の少年は、自分の病気を訴えるために、自分の姿を動画サイトに投稿した…」

「………それは、まだ前半の話でしょ?」

「え・・・(汗)」



そうだっけ?





「で、でも感動系だったよね、あの映画!?(汗)なんとなく…そんな気が……」

「まあ…感動したのは、事実だけど…」


目を細める茉莉。



茉莉には、湊さんからキスされたあの夜のことを、言えずにいた。


恥ずかしいっていう理由もあるけど、

それよりも……
< 231 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop