イジワル上司のヒミツ
私…こんな人じゃなかったのに……




「そうなんだ。海外ドラマもいいけど、あんまり無理しない方がいいよ。はい」

「??」


高瀬さんが、私に何かを差し出した。





「栄養ドリンクの効果って信じてないんだけど、疲れてる時って、つい買っちゃうんだよな」

「…!」


高瀬さんの手には、栄養ドリンクが。

私はクスっと笑ったあと、差し出された栄養ドリンクを受け取った。





「ありがとうございます」

「ううん。じゃ、俺は行くよ。それ飲んで元気出せよ」


そう言って、コピー室から出ていく高瀬さん。



私はふぅと息をついたあと、栄養ドリンクの蓋を開け、グイッと一気に飲み干した。


私も栄養ドリンクは信じてる方じゃなかったが…

飲んだ瞬間、なんだか少しだけ元気になった気がした。
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