イジワル上司のヒミツ
2人の私を心配する顔。

私は、すぐに返事を返せなかった。



2人は友達。

東京に来てから…唯一仲良くなった友達。


2人は、私に自分のことを、何でも話してくれる…

仕事の愚痴や、彼氏、地元の友達…

包み隠さずに、自分をさらけ出してくれる2人を、私は快く受けて止めていた。


剛志と付き合っていた時も、2人にはよく相談や愚痴をこぼしてたりしていた。



でも、今回ばかりは…

2人にはどうしても言えない。



笑われたくない。


軽蔑されたくない。




東京に来て、初めて心を許せる友達に会えたのに…

離れて欲しくないよ…





「あ、あの………」


2人が私をみる顔が、胸にチクチクと刺さる。


なんて言ったらいいの(汗)?

本当にどうしよう…





「………わかった」



< 236 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop