幽霊女に恋をした。
はるside
幕末。
その言葉を聞いて…
なぜだか動揺のような感情が心の中を
渦巻く。
…なんだろう…この気持ち…
でも、次の龍さんの言葉を聞いて
この気持ちは、悲しみであると気づく。
…どうして…こんなに胸が痛くなるほど
悲しいんだろう…?
どんなに疑問に思ったところで
これは今の時点じゃわからない。
「私が生きてた時代って…そう呼ばれてるんですね」
生きていた時の記憶は一切ない。
ふらふらとさまよってたうちに
この町に行きついたわけだけど…
ふらふらとしている間に、もうそんなに
月日が経ってるんだと知る。