幽霊女に恋をした。


暑いだけでこんなに、ぶうぶう言ってる


人だけど、龍さんって


やるときはやるんだよね…。




川でおぼれていた子供を助けに


迷いもせず川に飛び込んだ


龍さんを思い出す。





あの時の龍さんは、今目の前で


のびてる人と同一人物だとは


思えないほどカッコよかった。




違いすぎるすがたに


なんだか笑えて来てしまう。




「晴…?何笑ってんだよ」




私が笑っているのを見ると


龍さんは訝しげに訪ねてくる。




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