幽霊女に恋をした。
私みたいな幽霊たちには、
生きている人たちが戦争をしていても
さほど変わりはない。
辺りの景色が変わるぐらい。
「で?」
「で…って、なんですか?」
「なんか思い出した?」
んーー…
と首をひねって考えるも…
「これだけじゃあ…なにも…」
「ふーん…で、過去さがしって簡単に言うけど、俺は何すればいいんだよ?」
悲しくなった、っていう気持ちは…
話しておいたほうがいいのかな…?
何の手がかりになるとも思えないけど…
「おいっ!」
「わっ!はいっ!?」