幽霊女に恋をした。
「そんなこと、思ってるはずないじゃないですか!局長さんは...」
生きている私がその先を言おうとした瞬間
総司さんが激しく咳き込んだ。
私は、すぐに総司さんのそばへ行って
背中をさする。
少し前までは、誰かが自分に近づくことを
うつってしまうから、と拒んでいた
総司さんだったけど、今は拒む気力もない
みたいだった。
その時、また私の体をあの感覚が襲った。
記憶が、流れ込んでくる感覚。