幽霊女に恋をした。
毎日毎日、同じことの繰り返しで
味気のなかった生活。
それが、あいつが居るだけで、こんなに
騒がしい生活に変わる。
...幽霊に、恋をするなんてな。
俺があいつに好きだと言えたところで
運命は変わらない。
「はぁー...」
長いため息をついて、寝返りをうつ。
晴は...
俺だけじゃなく、柊羽まで変えてみせた。
俺も、最近自分が変わったのだと実感する
ことがしばしばある。
前まではもらっても読まなかった手紙を
今は一応読んでるし、告白された時の受け答え
は、前よりはましになったと思う。
柊羽は、心なしか、まとっている空気が
前よりも柔らかくなった気がする。