幽霊女に恋をした。
あれから1週間…
あのじいさん幽霊は、もう来なくなった。
そんな矢先の話。
俺は、行くあてもなくふらふら歩いていた。
行く先に、着物を着て、艶やかな黒髪を
綺麗に後ろでお団子結びをしている
女が見えた。
...幽霊だな。
そう思い、目を合わせないようにして
通り過ぎようとする。
「あ…あの!!」
…めんどくせぇ……
「す…すいません!
ちょっ…えーっとそこの男の方!!
って…いっぱいいるし……」
なんか、ごちゃごちゃ言ってるようだが…
気にしないことにして、歩き続ける。
「あっ!待ってください!!
お願いですから!!」